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小さな会社の大きな進化

 システム創成工学科が所属する工学部のキャンパスは,米沢市にあります.
ここは,山形県でも一番南端,吾妻連峰の裾野に広がる盆地です.以下,米沢市商工観光課のサイト「米沢観光Navi」概要紹介を覗いてみると・・

・・・市域は,東西32.1km,南北28.2km,周長124.5kmで横長の楕円形に近い形をしています.面積は,548.74㎢ であり,県内の35市町村の中では4番目,全国の1,820市町村の中では173番目の面積を有しています.(平成18年4月1日現在)
 市域の最高地点は,西吾妻連峰の標高2,035mで,市街地では最高地点が標高260mとなっており,南から北に向けて低くなっています.気候は,夏が高温多湿ですが,年間降水量は全国平均と比較してやや少なくなっています.また,冬は寒さが厳しく,特別豪雪地帯に指定されており,年間累計積雪深は10mに達することがあるほか,市街地でも平年の最高積雪深が約100cmに達するほどの降雪量があります.・・・
(リンク:http://www.yonezawa-kankou-navi.com/outline.html

 さて,このコーナーでは,「米沢に来たばかりのみなさん」「これから米沢に行こうかな?と考えているみなさん」「お子さんが米沢在住になった保護者の方々」などに,米沢では今,こんなことがありますよ,という「小噺」をお届けします.ひととき,米沢を訪れた気分になって頂ければ,うれしいです.

<米沢市内の小さな会社が「新書」に登場>
2013年8月9日発刊の光文社新書「ものづくり成長戦略-「産・金・官・学」の地域連携が日本を変える」に,米沢市内の端子製造業,株式会社玉澤精機さんが紹介されています.
 この会社は,NC旋盤やカム式旋盤での挽物加工やプレス加工による端子製造を主としています.会長,社長を含めても総勢14名という小さな会社です.でも,その「小さな会社」が「大きな進化」をしました.

 同社はかつて,公衆電話の部品が主力製品でした.ところが,時代の流れで公衆電話そのものが世の中から消えていった・・つまり,「仕事がなくなってしまった」わけです.しかも,追い打ちをかけるように起きたリーマン・ショック.もう,おわかりでしょう?会社存続の危機です.
 詳しくはぜひ,同書を読んでいただきたいのですが,ここでお伝えしたいのは,同社のV字回復に寄与した「地域ものづくりインストラクター」の存在です.山形大学の「地域ものづくりシニアインストラクター養成スクール」を修了したインストラクターの指導のもと,全社員が一丸となって「現場を改善」した結果,同社は,わずか1年たらずで4期連続の赤字が黒字転換し,すでに2期連続黒字達成,今期も驀進中?!です.
 実はこれ,山形大学が米沢市や山形県等と地域連携で進めてきた活動のひとつである,地域の産業人材の育成と活用(地域のお手伝い)の一環でもあります.大学がハブとなり,地域の産業活性化を「みんなで」進めていきたい・・ここ,米沢地区では,そんな試みも進んでいるのです.

 「システム創成」という言葉には,個々の専門技術・分野はもとより大事にしながら,でも,それだけにとどまらず,全体を俯瞰するシステム思考ができる人材としくみの創成(イノベーション)を実現したいという願いが込められています.そのためには,連携,協働,創造といったキーワードが浮かび上がってきます.米沢には,それらを醸成できる地域の歴史,特性,連携があります.そんな地域の横顔を「米沢の窓」から覗いて,少しずつお伝えしていければと思います.また,遊びにきてくださいね.

(文責:柊)

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