概要・特色

入学料・授業料を半額,少人数教育で実践リーダーを育成

資源の枯渇や地球温暖化,食料問題など深刻化する現代社会の問題を解決するには,分野の枠を超えた視点を持つ独創的なエンジニアリングによる技術革新が求められます.システム創成工学科では,機械工学の基礎力を備え,技術革新のリーダーや起業家となるような優れたエンジニアを実践的に養成します.国立大学初のフレックスコースとなっており,学生の進路希望にフレキシブルに対応できる柔軟な教育カリキュラムを用意しています.

学びの特色

システム創成工学科は,1年次から4年次まで米沢キャンパスで講義,実習などを履修します.自身が学ぶ専門分野は,工学の基礎(数学,情報,物理,化学,機械工学の基礎)を学んだ上で,1年次後期に決定し,2年次以降は各自が選択した専門分野の勉強を昼間コースの学生と一緒に履修していくカリキュラムとなっています.

また,本学科では,一人一人の学生が,基礎学力や専門知識をうまく活用し,社会人として活躍していくうえで必要となる基礎的能力を養成するために,地元自治体や他大学と連携し,大学のキャンパスでは収まらない授業も展開しています.

さらに,このフレックスコースには下記のような特徴があります.

  • 入学料・授業料が昼間コースの半額
  • 数学・物理などの基礎科目については少人数教育を実施
  • 1年次から審査を経てラボ・ゼミナールを受講可能(チャレンジコース)
  • 社会人の生涯学習の場としての機能も備え,16時以降の夜間開講科目のみの履修でも4年間で卒業可能(システム創成専修コース)

求める学生像

  • 最先端のものづくり産業で活躍することで,地域社会や国際社会に貢献したい人
  • 工学への強い興味を持ち,自己研鑽に励むことで,自らを高めようという意欲のある人
  • 柔軟な広い視野を備え,新しいことに挑戦するプロフェッショナルとしての社会人を目指す人
  • 将来,ものづくり企業で管理職や経営者として活躍したいと考えている人
  • 数学・物理・語学などの基礎学力をバランス良く持っている人
  • 学業以外の部活動やボランティア活動などに積極的に参加している人
  • バイタリティにあふれ,科学技術の分野で夢や希望を持っている人

フレックスコース

フレックスコースは平成21年度まで工学部にあったBコース(夜間主コース)が再編されたコースで平成22年度(2010年度)からスタートしました.フレックスコースは夜間だけでなく,昼間コースの専門科目が履修可能となっています.工学部の昼間コースでは,1年次に山形市にある小白川キャンパスにて科目を履修後,2年次に米沢キャンパスへ移動するのに対し,フレックスコースでは1年次から米沢キャンパスで科目を履修できます.その利点を活かし,研究室レベルのスキル習得,専門基礎科目の少人数教育,双方向性の高い教育,入学後に専門分野の情報を得て進路選択できる等の特長を持たせた教育システムを構築しています.また,フレックスコースでは社会人の学び直しのため,主に夜間に開講される科目を履修することで卒業できるようにカリキュラム設計されています.

現在,フレックスコースにはシステム創成工学科の1学科が開設されています.この学科では,1年次に数学,物理学および機械工学の基礎を学ぶと同時に,システム創成入門,キャリアパスセミナーを通して,自身の将来計画や科目履修計画を検討していきます.そして,各人の希望に沿って機械システム工学分野のほか,高分子・有機材料工学,化学・バイオ工学、情報・エレクトロニクス,建築・デザインの各分野を進路選択することができます.