学科紹介
システム創成工学科は国立大学初のフレックスコースとして2010年度(平成22年度)に開設されました. システム創成工学科の魅力は,「自分の進む専門分野を入学後に選択できる」,「1年生から米沢キャンパス」, 「学費が昼間コースの半額」の3つです.
自分の進む専門分野を入学後に選択できる
<令和7年度から情報分野の定員を約2倍に増やします>
1年次に開講されるシステム創成入門やキャリアパスセミナーの中で,各専門分野で活躍している先生の講演, 研究室見学および教員からのアドバイス等を受けながら,「自分はどの専門分野を学ぶのか」「4年間でどのように学んでいくのか」 「卒業後どのような社会人を目指すのか」をはっきりさせていきます。第一希望の分野が集中した場合は, 1年次の成績と基礎科目の試験により頑張った人を優先させますが,学生は,自分の将来像を意識しながら, 大学4年間の学びの目的を認識でき,卒業時に自分が何を学んできたのかを自信を持ってアピールできるようになります.
1年生から米沢キャンパス
昼間コースは2年次に山形市から米沢市への引っ越しが必須です.最先端の工学部を1年生から感じることができるとともに, 更に学びを深めたい人向けに「チャレンジコース」が用意されています.
学費が通常コースの半額
システム創成工学科では,大学院修士課程も含めた4+2の6年間で専門知識および人間力を磨いていくことを推奨しています.
カリキュラムを十分理解しながら学習していくには,学部の4年間は自分の教養を高める期間, 専門分野の知識や能力は大学院の修士課程(2年間)に進んでじっくり磨く,という考えが大切です.『学費半額』により, 昼間コースの4年分の学費で,大学院修士課程を含む6年間の教育が受けられます.
デジタル融合でみらいを創る
<令和7年度 システム創成工学科は,機械工学から情報科学へ カリキュラムが大きく変わります>
1年次から米沢キャンパスで情報科学に関する基礎的な知識を学び,2年次から7分野に分かれ, 関連するそれぞれの専門分野を学びます.例えば情報科学を学んだ建築学者やDXのわかるバイオ化学者など, 情報科学と工学を横断的にカバーし,これまでの工学分野の枠組みに収まらない課題に対して,その本質を見抜き, 柔軟に対応できる幅広い教養と汎用的技能ならびに専門分野の知識と技能を養う教育を行います. これにより,新たな課題に対して挑戦する意欲を持ち,広い視野のもとでデジタル融合を実現できる人材を育成します.
<7分野>
情報・知能分野
電気・電子通信分野
高分子・有機材料工学分野
バイオ科学工学分野
応用科学・化学工学分野
機械システム工学分野
建築・デザイン分野
概要・特色
入学料・授業料を半額,少人数教育で実践リーダーを育成
資源の枯渇や地球温暖化,食料問題など深刻化する現代社会の問題を解決するには,分野の枠を超えた独創的な視点からAIデジタル技術を活用した構造改革が求められます. システム創成工学科では,情報科学の基礎力を備え,AI技術を活用した革新的リーダーや起業家となるような優れたエンジニアを実践的に養成します. 国立大学初のフレックスコースとなっており,学生の進路希望にフレキシブルに対応できる柔軟な教育カリキュラムを用意しています.
学びの特色
システム創成工学科は,1年次から4年次まで米沢キャンパスで講義,実習などを履修します.自身が学ぶ専門分野は,情報化学の基礎(情報科学基礎,計算機基礎)および工学の基礎(数学,物理,化学の基礎)を学んだ上で,1年次後期に決定し,2年次以降は各自が選択した専門分野の勉強を昼間コースの学生と一緒に履修していくカリキュラムとなっています.
また,本学科では,一人一人の学生が,基礎学力や専門知識をうまく活用し,社会人として活躍していくうえで必要となる基礎的能力を養成するために,地元自治体や他大学と連携し,大学のキャンパスでは収まらない授業も展開しています。
さらに,このフレックスコースには下記のような特徴があります.
・入学料・授業料が昼間コースの半額
・数学・物理などの基礎科目については少人数教育を実施
・1年次から審査を経てラボ・ゼミナールを受講可能(チャレンジコース)
・社会人の生涯学習の場としての機能も備え,16時以降の夜間開講科目のみの履修でも4年間で卒業可能(システム創成専修コース)
求める学生像
・最先端のAI技術を取り入れたものづくり産業で活躍することで,地域社会や国際社会に貢献したい人
・情報や工学への強い興味を持ち,自己研鑽に励むことで,自らを高めようという意欲のある人
・柔軟な広い視野を備え,新しいことに挑戦するプロフェッショナルとしての社会人を目指す人
・将来,企業で管理職や経営者として活躍したいと考えている人
・数学・物理・語学などの基礎学力をバランス良く持っている人
・学業以外の部活動やボランティア活動などに積極的に参加している人
・バイタリティにあふれ,科学技術の分野で夢や希望を持っている人
フレックスコース
フレックスコースは平成21年度まで工学部にあったBコース(夜間主コース)が再編されたコースで平成22年度(2010年度)からスタートしました. フレックスコースは夜間だけでなく,昼間コースの専門科目が履修可能となっています.工学部の昼間コースでは,1年次に山形市にある小白川キャンパスにて科目を履修後, 2年次に米沢キャンパスへ移動するのに対し,フレックスコースでは1年次から米沢キャンパスで科目を履修できます.その利点を活かし,研究室レベルのスキル習得, 専門基礎科目の少人数教育,双方向性の高い教育,入学後に専門分野の情報を得て進路選択できる等の特長を持たせた教育システムを構築しています. また,フレックスコースでは社会人の学び直しのため,主に16時以降の夜間に開講される科目を履修することで卒業できるようにカリキュラム設計されています.
現在,フレックスコースにはシステム創成工学科の1学科が開設されています.この学科では,1年次に数学,物理学および情報科学の基礎を学ぶと同時に, システム創成入門,キャリアパスセミナーを通して,自身の将来計画や科目履修計画を検討していきます.そして,各人の希望に沿って情報・知能分野のほか, 電気・電子通信,高分子・有機材料工学,バイオ化学工学,応用化学・化学工学,機械システム工学,建築・デザインの各分野を進路選択することができます.